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※※※
「はぁい」
クルエルが部屋を出ていってしばらくして、また部屋の扉がノックされる
「失礼致します」
そう言って部屋に入ってきたのは、見たこともない綺麗な女の人だった
「……だぁれ?」
自慢じゃないが、この城で働く人達は全員の名前と顔を把握している
「ベルダ姫様、お初にお目に掛かります。わたくし、本日よりベルダ姫様のお世話係の担当の仰せつかりました、エストレジャと申します」
「エストレジャ?」
「はい」
ニッコリと微笑む彼女の綺麗な唇に、つい目が釘付けになった
子供のあたしからしても魅惑的な…真紅の唇
真っ白な肌に目元のホクロが何とも艶めかしい
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