1.疑惑の侍女

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※※※ 「はぁい」 クルエルが部屋を出ていってしばらくして、また部屋の扉がノックされる 「失礼致します」 そう言って部屋に入ってきたのは、見たこともない綺麗な女の人だった 「……だぁれ?」 自慢じゃないが、この城で働く人達は全員の名前と顔を把握している 「ベルダ姫様、お初にお目に掛かります。わたくし、本日よりベルダ姫様のお世話係の担当の仰せつかりました、エストレジャと申します」 「エストレジャ?」 「はい」 ニッコリと微笑む彼女の綺麗な唇に、つい目が釘付けになった 子供のあたしからしても魅惑的な…真紅の唇 真っ白な肌に目元のホクロが何とも艶めかしい
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