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「よ!……っと」
着ている服に手を掛け、1枚ずつ剥いでいく
本などで読む『王族』とは違って、ドレスを着ていたり…なんて堅苦しい服装なんてしてなくて
脱ぎやすい前開きのシャツに膝丈のスカート、黒のタイツと革製のブーツ
シンプルなのが一番
「はぁーっ、生き返るー」
湯船に浸かり、思いっ切り伸びをした
あれっ?
不意に思い出した言葉―――
『ねぇ、クルエル。お風呂…』
『お召し替えぐらいは、ご自分でなさって下さい』
着替えは自分で、って…言ってたよね?
ってことは、やっぱり―――
「ベルダ姫様、お加減はいかがですか?」
扉1枚を隔てた向こう側から、エストレジャの声が響いてくる
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