第3話  日常の始まり。

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   少し固めのベッドに馬鹿でかいパワーストーン、数々の玩具とインテリア。私の部屋も様になってきたものだ。相変わらず外には出してくれないけど。  先週の事だ。  気持ち良く寝ていたら部屋が揺れたので、何事かと思ってリビングを見ると床に彼が倒れていた。  これはチャンス。たまには外に出るかと廊下を進めば、びしょ濡れの体のまま私を抱える彼。  「ほら、戻ろう」  辛そうな彼に免じて戻ったけど、やっぱり甘かったのかもしれない。私の一生はこの家で終わるのだろうか。  またそんな風にストレスを感じ始めていた。
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