25人が本棚に入れています
本棚に追加
その気持ちに気付かない彼。夜になるとまた私を見つめにくる。
「どうかした? 元気ないね」
分からないのに心配する彼に不満が溜まった。
「そんな時はCrab!」
励ましてくれてるの?
それとも私を馬鹿にしてるの?
私は溜め込んだどす黒いものを彼に向かって吐き出した。当然、様になってきた部屋は見るも無惨に散らかる。
「ぅわ! どうした?!」
珍しく慌てる彼を見てざまあみろと思った。けど、彼は変わらず私を心配してくるんだ。
「大丈夫? 怪我してない?」
私を一度部屋から出して、散らかった部屋を片付ける。部屋の温度や照明の灯りまで気にして。
最初のコメントを投稿しよう!