第3話  日常の始まり。

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 それから石の事を色々教えてくれた。パワーストーンの一種でホワイトムーンストーンって名前なんだって。  白月石のが簡単に済むのにね。  信頼、安心、落ち着き。とか効果は沢山あるんだってさ。もう何を言ってるのか全く分からなかったけど。  「ありがとう……」  手で石を握りしめる。  お礼の代わりに変態な彼に合わせてあげた。  「……Crab」  そんなに私がすると思ってなかったのか、紘市は目を見開いて私を見つめる。正直驚きすぎて怖かった。  「おお!! Crab!!」  そしてリビングに戻った紘市は本当に蟹を持ってくる。買ってきてたんだ。夕飯は勿論、蟹ご飯だった。
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