最終話  軟禁の終わり。

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 紘市を見つめていると、柄の悪い男が無口な男を私の部屋に押し込んだ。  「今準備してるから静かにしてろよ」  「ああ、悪い悪い」  一気に私は床に倒れ、無口な男は上に乗ってきた。何て最悪な日なんだろう。  「いや! 放して!」  紘市にも触れられた事がない所を触ろうとする男。何とか暴れてベッドの後ろに逃げ込んだ。  自分の手首どころか腕ごと落としてしまいたい。触れられた体が汚れた気がした。男は素早く私の腕を掴み、体を絡めようとしてくる。  嫌だよ、嫌だってば。絶対に嫌だ。
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