第1話  軟禁の始まり。

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 ▽  気付けば知らない部屋で寝ていて、初めてあがる人の家なのに妙に居心地良かったのを覚えている。  とりあえず少し固めのベッドから起き上がり、部屋からリビングを覗いた。白黒基調のモダンな部屋。机もカーテンもテレビも。  「あ、起きた?」  私に気付いた彼は馴れ馴れしく近付いてくる。もうスーツじゃなくて、ジーパンにチェックシャツというラフな姿。  「良かった。ご飯にしようか」  膝を落として彼に顔を覗き込まれたので、ついベッドに戻った。
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