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少しすると部屋がノックされる。
「ご飯だよ」
何度もノックしてきてムカつくからベッドから乱暴に出た。そしたらテーブルの上には、美味しそうな海老とアサリのパスタ。
どれくらい寝てたのか知らないけど、お腹は空いてたし素直に食べる。彼は私が食べ始めたのを見て微笑んだ。
「いただきます」
それから彼も手を合わせて食べ始める。海老とアサリの食感を楽しんだ後、また彼は私の顔を覗き込んだ。
「僕は石田紘市(いしだ こういち)」
優しく私を見つめる彼。
彼は頬杖をついて、微笑んだ。
「よろしくね」
この日から笑顔が優しい彼との私の軟禁生活が始まった──。
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