第2話  実験の始まり。

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 お互い自己紹介を終えて平穏な日々が続いてる。ご飯を食べて、テレビを見て、寝てを繰り返す。毎日彼は家で仕事をしているようだった。  その間で一度だけ家から出ようとした。  「駄目じゃないか」  見張っているのか直ぐに私に気付いた彼。子供扱いして私を抱き抱えて部屋に戻す。その時はただ、本当に悲しそうな顔で私を見つめてた。  身寄りもない私じゃ誘拐の価値も無いのに。  それこそ価値がない事に気付いたら発狂するかもね。ううん、私が黙って連れて来られたんだから誘拐じゃないのか。
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