休日の悲報

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休日の悲報

三日間働き詰めだったせいかよく眠ってしまい、起きたのはいつもより遅めの10時30分であった。朝食を食べながら寝ぼけた頭を起こすためにテレビをつけた。やっているニュースは二日前から続くインフルエンザ大流行のものばかり。どこかの偉そうな医者が感染経路が不明で被害はこれからも拡大していくと宣言していた。こういうテレビパフォーマンスはよく見るが今回のはよりいっそう滑稽に見える。感染経路が特定できていないから外にはできるだけ出歩かないように、手洗いうがいはきちんとやるように、免疫力を高めるために栄養の良い食事を・・・。コレを毎日やっていてもかかっている患者がたくさんいることを私はデータとしてみている。こんなものが役に立たないことを根拠のある証拠を持って知っている。くだらないテレビを消してベランダに出た。 「・・・何とかして感染経路さえわかれば予防方法もわかるのに・・・。」 『月乃様、実家より緊急の電話が入っております。』 「緊急の?」 急な不安感を胸に、petに耳を当てる。 『月乃!?今すぐ病院に電話して帰って来なさい!』 「どうしたのかあさん?」 『おじいちゃんが、死んだわ。』 「え、おじいちゃんが!?」 『詳しいことは次いてから話すから帰っといで。』 「わかった・・・。」 その後、私は病院に連絡を取り、今日合わせて四日間の休みをもらった。急いで旅行かばんに荷物をつめる。どうしておじいちゃんは死んだのだろうか?そして、どうして危篤の状態で母は知らせてくれなかったのか、謎だらけで嫌になる。この時の私はインフルエンザのことなど頭のなかからすっかり抜けてただただ死んだおじいちゃんのことばかり考えていた。
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