温かいもの

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ここは、ある町のファミリーレストラン。 今日は、家族でネズミの国に行ってみた。 世間は師走やら冬休みやらで、道も混んでいて、勿論ネズミの国も混んでいた。 時期が時期だけに、世の中で一番行っちゃいけない場所だった気がする。  余りの混雑に大人たちはヘトヘトだったが、子どもは風の子とは言ったもんで、初めて行ったお伽の国はお気に召した様だった。 「風!ご飯くるから、後で開けなさい。」 長女の風香は、ネズミの国の戦利品…お土産をここぞとばかりに広げ様とする。 「やぁ~!見たい~!」 「わぁ~!光志~お水こぼしてる~!」 「きゃっ!きゃっ!!」 二歳になった長男、光志(こうし)は、やんちゃな盛りだった。
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