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「和馬! 和馬! ちょっと、早く起きなさい。大変よ!」
ドアの向こう側で母親がドンドンと乱暴にドアを叩いている。
基本的に俺は携帯のアラームさえあれば自分で起きれるほうだ。
だが寝坊しない人間なんてこの世にはいない。
どうしても起きれなくて学校に遅刻しそうなときに、最終手段の母親が登場する。
母の慌てぶりからしてかなり寝過ごしたと悟った俺は、急いで枕元においてあった携帯で時間を確認した。
そこには『6:23』と表示されていた。
「……なんだよ。まだ6時半にもなってないじゃないか」
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