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・・・誰かと話すのって案外いいかも。
でも、放課後になると地獄のいじめタイムが始まる。
このクラスには陰で笑う奴はいない。
なぜなら、
全員での集団いじめなのだから。
やがて放課後になった。
今日はなにもされなかった。
それどころか穏やかな顔で話しかけてくる。
なにこれ?なんだろう・・・逆に怖い。
そう考えているといじめの中心核といってもいい豊図 矢那(とよず やな)がやってきて、
「ちょっと話したいことがあるんだけどいいかな?」といってきた。
わたしは迷ったけれど
「う・・・うん」とはっきりいった。
学校裏で話すことになった。
私はみんなの変わりように怖さを、同時に期待もしていた。
これは・・・これからはみんな仲良く、いやまずいじめのことを謝って私もおせっかいやいてうざがられてしまってもしょうがないと認め、謝ろ。そしてまた、
昔みたいに戻れたらって・・・。
「あの・・・さ。えっと・・・いじめてごめんね。」
私のほしかった言葉だ。
しかも豊図から、豊図の口から聞けたのだ。
すぐに、
「わたし・・・こそおせっかいしてごめんなさい。こんなんじゃ・・・うざがられてもしょうがないよね・・・。」
自分の思ってること、言ってもらいたかった言葉すべていった。
最高にうれしい。こんな私でも幸せになれるんだと思った。
が、次の豊図の言葉で喜びが消えた。
「あははははは!!あーウケル。笑いこらえるのに必死だわ!!私があんたと仲直り?一生あ・り・え・な・い!!ひひひひひひひ!!」
何が起こったのか・・・わからないわからないわからない!!!
「え・・・じゃあさっきの言葉もうそ・・・?」
「あはは・・・もちろん。あ、でもぉさっきのあんたの言葉は受け取っといてあげるわ。まじうざかったし?てかマジで信じたんだ!今のあんたの顔一生忘れないかもーきひひ☆」
私はその日から人を完全に信じられなくなりました。
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