ルト・サヴィエル

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「「「いっただっきまーす!!」」」  食堂の中で、たくさんの声が重なった。食堂の内装も質素なもので、木材で自分で作ったような大きなテーブルに木のイス。バンガローなんかをイメージすると分かりやすいだろうか。  たくさんの声というのは、もちろん俺、スー、テオにヒメリ。他にも八人子供がいて、更に俺の叔母が一人。合計は十三人だ。 「ちょっとテオ、そんなに急いで食べなくても」 「うるせぇヒメリ、美味いんだから仕方ないだろ!」  微笑ましい光景、と言えるだろうか。ちびっ子のそんな会話を聞きながら、俺はカレーを頬張る。  他のちびっ子達も、それぞれ喋って笑ってカレーをこぼしたりしながら、楽しそうに食べている。 「皆楽しそうなの」 「そうだな、明日からしばらくお別れか」 「そうなの、少し寂しいの」  スーは少し俯いて見せた。それを見た叔母さんは、俺達に声をかける。 「そうだったね、アンタら明日から学生かい」 「そうなの、明後日に入学式なの」  スーが叔母さんに返事をして、また俯いた。  俺達が通う学園は遠い、列車を使ってもここから半日くらいはかかるだろうか。列車のある街までが遠く、安全な道だと歩いて二時間くらいの所だ。 「あんなに小さなガキがねぇ、大きくなったもんだよ」 「まぁ五年も経ちゃそりゃな」 「まったく……寂しくなるね。スーちゃんも、ずっと居てくれると助かるんだけど」  俺は八年前にこの村に引き取られて、スーは俺とはまた別の理由でここにいる。 「私もここにずっと居たいの。でも学園も楽しみなの!」  今度は少し笑顔を見せて、スーは言った。 「まぁ折角の青春、二人共楽しんどいで。今日の片付けは私がやるから、二人は子供達と遊んでおやりよ」  叔母さんがそう言うと、子供達は一気に騒ぎ出した。 「俺ルト兄と競争するー!」 「私はスーお姉ちゃんに本読んでもらいたいなー!」 「ルト兄、相撲しよー!」 「鬼ごっこがいい!」 「スーお姉ちゃんとお話したいな!」

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