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「驚かせて申し訳ございません。声をかけようと思っていたのですが、その…あまりにも会話に熱中している様でしたので、そのまま会話を聞いていようかと思っていました。」
幼い顔立ちとは反対に、まるで大人の様な落ち着いた口調に三人は驚いた表情をした。
「そ、そうか。とりあえずキミの名前を聞いても良いかい?私は嶋崎勇だ。」
すると、少女はむくりと起き上がり、布団の上で正座をした。
「申し遅れました。あたしの名前は栖桜(すおう)朔弥(さくや)と申します。宜しくお願いします。」
「歳は幾つだい?」
「7つです。」
「それじゃあ僕の4つ下だね。僕、沖田宗次郎。宜しくねっ。」
「沖田さん?」
「んー、なんか固っ苦しいなぁ。もっと砕けて呼んでよ。」
「ん…それじゃあー………宗ちゃん。」
「ぶふぁっ!宗ちゃんねぇっ。良いよっ。そう呼んで。後、僕に敬語無しね。歳近いんだからさ。」
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