ー藤ー

7/62
前へ
/125ページ
次へ
. そう言うと勇に背中の子を預けパタパタと走って行った。 「宗次郎はトシにだけ素直じゃ無いなぁ。すまないな、トシ。」 「けっ。別にあんたの所為じゃねぇよ。それにあんな糞ガキが素直だなんて一番似合わない言葉だな。見た目は可愛いかもしんねぇけど、内側は真っ黒だぜ。 」 「ははは、まぁ、そう言ってやるな。トシにへのあの態度は、あいつなりの愛情表現かもしれんしな。」 「勝っちゃん……。俺ぁ、そんな愛情なら要らねぇよ。」 そう言ってけらけら笑いながら勇の自室へ向かった。 .
/125ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加