ー藤ー

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. 「……笑える冗談にしてくれ。とにかく、このガキが目を覚まさないと話しになんねぇ。無理やり起こすか? 」 「駄目だっ!こんな小さい子どもを無理矢理起こすなんて可哀想だぞ。」 勇がそう言った瞬間、土方の真後ろから馬鹿ですか。と声が聞こえたので振り向くと着替えと桶を持った宗次郎が立っていた。 「そうですよ。流石土方さんですね。やる事が最低すぎます。」 「んだと宗次郎っ!てか入るなら声位かけやがれっ!」 「はいはいすいませんでした。嶋崎さんっ!着替えと、体拭く手拭いと水持って来ましたぁっ!」 ワナワナと震えている土方を無視し、宗次郎は勇の隣に腰掛けた。 「あぁ、ありがとう宗次郎。」 「いいえっ、この位、朝飯前ですっ。所で、この子どうですか?生きてます?」 .
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