第1話

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私は、学校に着く間にこんなことを考えながら登校した。 重い足取りで、下駄箱へ向かう。 「おはよ」 後ろから、男の声が聞こえた。 私の胸がドキッと可愛い音をたてた。 『桐谷 悠馬(キリヤ ユウマ)』 高校一年生。 髪の毛はさわやかな感じ。顔は結構かっこいい。 私より背が5cmほど高い。 ちなみに私は155cm、悠馬は160cm。 「あ、おはよ」 笑顔で言おうとしても、逆に変な顔になってしまう。 悠馬は一瞬笑って、私の横を通る。 話しかけられたらだけで、緊張するなんて… 私がおかしいのかな? いやいや、恋する乙女ってそういうもんだよね。 ______桐谷 悠馬 彼が私の好きな人。
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