第一章 大失恋のその後で

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   考えてる事は絶対に別々。  だけど、私の作ったハードルを越えた先は、結局は同じなんだろうって感じだった。  いやらしい事を、期待してる。 「部屋を片付けるから、ちょっとだけ待ってて」 「う、うん……」  今になって考えると、勝也って純情なのかもしれない。それとも私の事を気遣ってたから、緊張して上擦ってたのかな。  一人で、部屋に入る。  別に汚れてないし、掃除する必要は無い。けど、クローゼットからあるものを取り出して、ソファーの前のテーブルに置いた。 「これを見ても、変わらないでいてくれるのかな……」  部屋の外に待たせてる勝也を、いつまでも待たせられない。だから、すぐに部屋に招き入れた。  何か、吐きそうになるくらいの緊張感。 「その辺に座ってて」 「あぁ、じゃあ……」  私はお茶を入れようと、キッチンでお湯を沸かしてる。  キッチンに立ったまま、隣の部屋の勝也の気配を背中で感じようとしてみた。
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