第一章 大失恋のその後で

22/44
前へ
/1129ページ
次へ
   十時間くらい前、勝也はそこにいたんだ。  ソファーの前のテーブルには、まだ卒業アルバムが開いたままで置いてある。  まるで、そこだけ時間が止まったよう。 「勝也……」  そう呟いたら、涙が溢れ全身の力が抜けた。それで、その場で座り込んで動けなくなた。  そして、大声を上げて泣いた。      
/1129ページ

最初のコメントを投稿しよう!

216人が本棚に入れています
本棚に追加