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赤…その言葉にハッとした。
「父さんと母さんは!?」
起き上がろうとして、体の痛みを思い出す。
「うあっ!?…っつ…」
「…無理はするな。ひどい怪我だった。回復するまでは、ここで休もう。…オレは、レン。リグーン国からやってきた。旅人だ。」
「…レン…」
「お前の敵などではない。…安心して休みなさい。」
レンは無表情だったが、カレジには微笑んでいるように見えた。
悪い人ではない。
彼の言葉に嘘はない。
カレジは直感した。
疲れていたカレジは、なんだかホッとして、そのまま再び、深い眠りについていた。
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