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泣き疲れたためか、気が付くと、そのままカレジは眠ってしまっていた。
いつも通り、焚き火を囲みながら、横になっていた。
『カレジ…』
誰かが呼ぶ声がして、カレジは目を覚ました。ところが珍しく、レンもよく寝ている。
『…カレジ』
やはり、レンではない。
辺りはもう真っ暗で、自分たちの火の周辺以外は何も見えない。
「レン、レン起きて。なんだか変な声がするんだ…」
慌ててレンを揺さぶって、起こす。
「…ん?」
レンはまだ眠そうに、ゆっくりと起き上がった。
突然、眩い光が目に入った。
村の方からだった。
いてもたってもいられず、カレジは光の方へ走り出した。
「…カレジ!!」
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