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多分、俺とアンタは凄く似てて、似過ぎてて。
歪んだ相似形、見せつけられる度に、アンタは自分の傷をも望まざると再確認させられてるんだ。
そばにいるだけじゃ、互いが互いの過去の傷を舐め合うようで、ただ辛くなるんだ。
だからほら。
触れ合って繋がれ合って。重なって侵食し合って。
隙間なんて埋め尽くすほど、ぴったりと近くに寄れば見えないだろ?
自分自身のこと、鏡越しでないと見えないように。
アンタが辛い想いしないように。
アンタと溶け合うほど、混ざり合うほど近くにいきたい。
例えそれが、互いにどんなに自慰的で自傷的な行為だとしても。
ねぇ、誰も触れたことのない部分まで入り込んで。
アンタにだけ許すから。
だから俺のことも、今だけでいいから受け入れて。
堕ちるならともに。
どうせ逝き先は同じなのだから。
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