残念なフランクフルト

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「ルビーあんた、よくあんな不発弾と付き合うわねえ?」 大体、ルビーは魔法学院の同級生にこう言われている。 シン・ファイアと出会い一目惚れされて、そしてマギニアで本当の意味での恋人になったのだが。 「…何か、気になるの?」 「彼って何人かの美人の彼女居たんだけど、いざって時に全然役に立たないんで有名よ」 「シンが不発弾と言いたいんでしょ、貴女は」 気の毒がられる。 同情され、慰められる。 「…あたしはルビー・カルマン。 そのぐらい、魔法で何とか出来るって知らないの?」 「シンの件は過去彼女が言いふらしてるのよ、うんうん」 …タリスマ世界の生きる監視者、そして輪廻転生サイクルから外れた腹黒な魔女。 ルビー・カルマンは、しっかりそのリベンジは忘れない人物なのである。 シンの元彼女達は一切、何も言わなくなった・いや…言えば多分消滅するから言えない。 「最近、シン・ファイアについては聞かないのよ」 「…性格が、残念なだけ」
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