残念なフランクフルト

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「…ルビー、お前は何をやらかしたんだよ?」 「何か言いたそうね」 学生寮の屋根裏部屋。 その男子側のベッドの中で、シンが珍しく不機嫌な表情をしている。 隣にいる恋人の顔をじっと見つめながら、ハッキリ言った。 「…お前、俺の元カノ連中に復讐しただろ」 「知らないわよ」 「お前と俺は同一だぞ? 知らないフリしても分かる」 2人は聖霊石リュビが分割されて途轍もない再生復活能力を持ち、とにかくプラナリア並みだ。 一つの存在が二人の源なので、何をやっているかぐらいはバレバレなので… 「…不発弾、って別の女に勝手に言いふらされるの嫌よね」 「お前なら不発弾じゃない」 「不発弾だとか粗末な成れの果てとか、ポークビッツがソーセージになれなかったとか」 「…_| ̄|○」 ルビーは、ありのままをシンに言っただけだ。 そこまで言われ放題を黙認する、そんな恋人は居ないとおもう。 え げ つ な い 。 ルビーは倍返しして、元カノ達に凄まじいトラウマを覚えさせたのだ。
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