黒猫

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週末の大通りを黒猫が歩く。 ご自慢の鍵しっぽを水平にし威風堂々と。 その姿から猫は忌み嫌われていた。闇に溶けるその体めがけて石を投げられた。 孤独には慣れていた。むしろ望んでいた。誰かを思いやる事なんてわずらわしくて。
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