第一話 りょう

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都はどんな状態なんですか。 …こっせつ?ぜんしんが? のうに、しょうがい…。 私は家族ではなく詳しい話は出来ないからなの? 担当医師の説明は淡々としていて、慣れた口振りにも感じる。 病棟から少し離れ椅子とテーブル、それと自販機がいくつか置いてあるスペースは休憩場所といったところか。 周りには見舞いに来た人や看護師らが行き交い決して静かではない。 それでも目にうつる人達の動きは極ゆっくりに見え、周りの音なんか耳に入ってこない。 たださっき医師から聞いた話だけが頭の中で何度もリフレインしているだけ。 「どうしてこんなっ…!」
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