100人が本棚に入れています
本棚に追加
変なおっさんだな、こんな昼間からおでんの屋台とか開いてるし。
「ンン!!……してお嬢さんよ。そんなに不幸なら……生まれ変わってみたいって思わない?新たな自分に生まれ変わって新たな人生を歩んでみたいって」
「いや、別に」
「え!?マジで?」
「は?いや、マジで。だったら生まれ変わるんじゃなくていっそうのこともう転生とかめんどくさいことしたくないからあの世で悠々自適とした生活送りたいわ」
「……うそーん……あそこまでするのも神様の心きゅーーって罪悪感で痛くなったのに、生まれ変わりたいって思わせるのどうしたらいいの?」
つーかめんどくさいって……どんだけだよ……、おっさんが何故かしらないが呟きながら四つん這いでうなだれている。おっさんの土下座(正確には違うけど)を見るのは初めてだからなんか新鮮だ。
「おっさんどうした?」
「ん……うん、大丈夫。さすがうちのガブチャンが探し当てた子だ……思考が斬新」
「よくわかんないけどその爽やかに立てた親指逆に折り曲げていい?」
「ヒッ!いきなり怖いこと言わないでよ!」
「いや、なんか今日の不運の招待に一歩近づいた気がしてイラついてきたから」
最初のコメントを投稿しよう!