逃げたその先に待つもの

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すっかり老いぼれた体に鞭をうち あの森へ向かった そしてしばらく歩くと… 「来て…くれたんだね」 「あなたに言われた通り 太陽と月を飽きるほど見てわ それに老けてシワが増えてしまえばそんなに変わらないものね」 「気づかれてしまったか…」 男は笑みを浮かべながら答えた 男が消えてから少し経った時 村で1番のブサイクと呼ばれていた男が行方不明という知らせが入った 彼が消えたのと同時期… もしかしたら… 過ごしてきた数十年にはたくさんの葛藤があった だが年を重ねるうちに一つの結論ができた 年を取ればみんな顔は同じようなもの 大事なのは気持ち この結論があったからこそ彼女は男の元へ行くことができた
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