本編

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なんで!?なんであいつが隣の家なの!?いや、人間社会に溶け込むために、ボロアパートに住むのは私の使命だけどさ・・・・・・隣にあのヒーローが住んでいるなんて聞いてない!本部に掛け合おう!  えーっと、確か支給された荷物の中に・・・・・・あった!通信用鏡(大)! 「本部!本部!応答願います!」 「はいはい、こちらHQ。どうしたー」 「オペレーター、適当なこと言ってないでちゃんと仕事しなさハデス様!?」  画面の向こうには、我らが大首領のハデス様が。相変わらずシルエットしか見えないなぁ・・・・・・それにしても、なんで大首領はこんなことしているんだろう。 「あはー。デオちゃんやっほー。元気してる?してるよね!デオちゃん結界系統の技術ピカイチだったし」 「覚えていてもらって光栄ですが、何故このようなことを?」 ハデス様は中々に多忙なお人で、現在はヒーローを倒すために最強の怪人を作り上げているのだとか。ちなみに私の部隊に怪人はいない。新任だからかな? 「んー?いや、楽しそうだなーって思ったから」 この人本当に多忙なんだろうか。最強の怪人説すら怪しくなってきたぞ?・・・・・・ 「あーそうそう、今回は派手にやられちゃったねぇ・・・えーっと、これはナンバー2のリ・ムーブからなんだけど、あと二回まで失敗はオッケーだって」  あと二回・・・・・・それが私に残されたチャンス! 「私的には、デオちゃん伸びる子だと思うから、ガンガン失敗してどんどん知識を吸収すればいいと思うんだけどねぇ」  あれ?どっちに従えば・・・・・・いや、偉いほうに従うべきなんだろうけど・・・・・・あ 「ハデス様!私の部屋の隣に、ヒーローが住んでいます!夜に奇襲を仕掛けるべきでしょうか!」 「やめておいたほうがいいと思うよ?一回それやった幹部が行方不明になっているから」  え、ゆ、行方不明!?てか、幹部にこの部屋が知られているっていうことは・・・・・・ 「隣の部屋にヒーローがいることを知っていてこの部屋に住めと言ったんですか!?」 「そゆことー、まぁ、そこに決めたのは他の人たちだけどねー」  は、ハメられた・・・!これは体よく私を組織から除外しようとするほかのやつらの罠なんだ! 「あー、さめざめと泣いているところ悪いんだけど、当分は隠れ蓑として、ここに行ってもらうからね?」
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