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銀河先生からもう話してあると思いますが、転校生が来ます!では、お入りください!」
薫先生、そんなバラエティみたいな感じでいいんですか?
扉を開けて入ってきたのは、やっぱりというかなんというか、あいつだった。ラブストーリーだったらここから恋が始まるんだろうが、残念ながら俺は年上が趣味だ。こんなちんちくりんにはなびかない。
「東京の紅羽根小学校から転校してきました、橘瑠花です。よろしくお願いします」
ウオオオオオ!東京ダッテヨ!スゲェェェ!
関東からの人間が来ると、何となくようこそ!ってなる。東北人の哀しい性だな。
「今日は、一時間目を使って、瑠花さんへ質問タイムです。質問したい人!」
ハイハイハイハイハイ!
うん、やっぱり全員が手を挙げ・・・・・・いや、窓側三列後方二番目の、引っ込み思案な子は手を挙げていない。
「瑠花ちゃんの好きな食べ物ってなんですか!」
「えーっと、イチゴ・・・かな?(本当は三五八漬けだが、ここで浮くわけにもいかないし)」
「瑠花ちゃんの好きなゲームってなんですか!」
「ぷよぷよだよ!(妖々夢よ・・・すまん。浮くわけにはいかないんだ!)」
「瑠花ちゃんの嫌いな食べ物はなに?」
「ないです!」
あ、最後だけ本心だ。
・・・・・・なんで解るかって?あの幹部少女の脳内を、うちの博士特製コンタクトレンズで見ていたのさ。
「将来何になりたいですか!」
「ケーキ屋さん!」
っ!?これも本心か!?将来的に幹部は辞める気なのか・・・・・・なんか、戦いづらいな。
「スリーサイズは?」
でたな?お調子者男子。てかガキ大将。
「上から129,3、129,3、129,3です」
ドラえもんかお前は。
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