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と、順調に進んでいるからこっちの描写は置いといて、さっき保留にしていた大学の話をしよう。俺の通学している千大大学は、異世界転生者や宇宙人、未来人、超能力者、・・・・・・とどのつまり何やら異能をもったやつらが多数在籍している。もちろん俺もその一人、異世界転生者だ。
しかも俺の場合、中々に稀有な例でな。異世界にチート転生後、更に重ね掛けでチートをもらうという、下手すれば世界どころか多次元宇宙ごと拳ひとつで吹っ飛ばしてしまうかもしれん体質なのだ!ちなみに見た目は元々だ。ずっと顔はいい。だが、彼女とかはできたことがない。理由は・・・・・・話したくない。トラウマなんだ察してくれ。
この体質を何とかしようと奮闘しているうちに、この大学に入らないかと声をかけられ、現在に至る。あと、博士はマジで凄かった。
「はい!じゃあもうすぐ鐘が鳴るんで、次が最後の質問です!じゃあ・・・・・・質問していなかった麻子ちゃん!何かない?」
お、よかったな、窓際三列後方二番目。当てられたぞ。
「え、えと・・・あの・・・「無駄だよ先生!こいつ喋らなダベァ!?」」
ガキ大将、薫先生渾身のチョーク投てきに散る。今のは全面的にお前が悪いからな?
「麻子ちゃん、ゆっくりでいいから、言いたいことありますか?」
周りの子も、大丈夫だよ、とか、頑張れ!とか言い始めた。こういうのって、なんかいいよな。
「じ、じゃあ、あの、わ、私と友達になってくれませんか?」
お、中々いいこと言うじゃないの。さて、あいつはどうする?断るか、友達になるか・・・それとも悪の幹部らしく、ここで友達になると言っておいて、あとでさっきのノーカン!とか言うのだろうか。だとしたら俺全力で殺りにかかるがな。
「いいの!?こちらこそよろしく!」
・・・全力でOKしたな。よほど友達に飢えていると見える。アクティブなボッチだな。だがメアド交換は放課後にやれ。麻子ちゃん困ってんだろ?あ、チョークが・・・・・・
と、ここでチャイム。顔は満面の笑みながら、目が全く笑っていない薫先生。白目をむいたちびっこ幹部。オロオロする窓際三列後方二番目・・・もとい麻子ちゃん。起き上がった瞬間にちび幹に当たったチョークの余波を食らって再び夢の中に旅立ったガキ大将。
なんだこのカオス。
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