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「お前が来なかったせいで遊具こんなんなっちゃったよ!?どうすんのさ!どう責任取るのさ!」
もともとぶっ壊したのはデオ(正しくはデオの出した戦闘員)なのだが、そこはあえてスルーしておく。
「それは大丈夫だ。俺の手にかかればこんなもの直ぐに直る・・・・・・それより、戦闘員はどこだ?一応今日のシフトは権藤君だったはずだが・・・・・・」
知り合いかよ。戦闘員とヒーローが知り合いってどうよ。とデオは思ったが、あの適当さには確かに似ていると心の中で納得し、バックれた旨を伝えた。
「マジか・・・・・・あいつ今度会ったら本気で血祭りにあげてやる・・・・・・で?お前はどうすんの?戦うのであればそれなりの覚悟しとけよ?」
何故か彼の中には戦わないという選択肢があるようだが、デオの中に撤退の文字はない。
「ふん!やっと本気になったか!容赦しないぞ!ヒーロー!さぁ変身するのだ!」
ファイティングポーズを取るデオに対して、英雄は腕時計の文字盤を半分回してヒーローに変身。赤を基調としたアーマーに、額には二股に分かれた飾りが特徴的だ。
英雄は変身した後に、どこからともなくM72ロケットランチャー、通称LAW(Light、Anti‐tank、Weapon)を構えた。
この武器は名前の通り対戦車兵器であるが、近年のアメリカでは対人戦闘でもよくつかわれている代物だ。
この武器を使うときは、後ろ四十メートルに人がいないことを確認の上、バックブラストが体に当たらない位置で使用することをお勧めする。
「えっ?ちょっとま」
バシュウ・・ズドォ!
M72ロケットは、デオに着弾すると同時に爆発。デオはギャグマンガよろしく空に飛んで行った。
「よし、これで解決だな!」
彼はいいだろうが、今現在において何もよろしいことがない。
ちなみに、今回の本命の作戦というのは幹部達の飲み会。見た目が完全に未成年なデオは、さすがにまずいんじゃないか、という理由で陽動のほうに回されていたのだ。ここだけの話、デオはわりかし行事をはぶられている。割と見た目で損をしている子である。
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