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その日の晩、香織から電話があった。
『そこで陸がね、香織に似合うよってネックレスかってくれたの!』
とまあ、大半は惚気だった。
しかし。
『あ!そーいえばさあ?』
「なに?」
『今日帰りに颯太くんに会わなかった?』
「帰ってから会ったよ?なんで?」
『なんかさー、コンビニからでて来たとこに鉢合わせしたんだけどさ、そーそー、陸がちょっとやきもち焼いてかわいかっ…』
「ほんで?」
話それかけた!
『あ、そうそう!それで、肉まんもってて、凛知らね?って聞かれたからさー?会ったかなー、って』
「あ、うん。その肉まんをもらったよ」
『わざわざ?それだけ?』
「んー、なんかわたしが怒ってると勘違いしたみたい、ははっ!」
『えー、それだけー?つまんなーい!』
「あ、あと、肉まん食べるとわたしが元気なるから、って…」
『え!それって…』
「幼馴染にはいろいろばれてますなー」
『それって、凛に元気なって欲しい、ってこと?』
「あ、怒ってたっぽくみえたらしいから、そうかも。機嫌取り…?」
『いやそーじゃなくて!…いや、もういーわ…』
ちょうどその時、お母さんがお風呂に入りなさいと呼ぶ声が聞こえた。
「ごめん、お風呂に呼ばれたから切るね~!また明日!」
『あ、うん、また明日!』
香織がいいたいことは何だったのだろうか…
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