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声を掛けた途端、俺の体は動かなくなった。
え?
なんでかって?
俺とした事がその男の子に思わず見とれてしまったからだ。
風になびかれる淡い栗色の髪の毛。
俺を見据える漆黒の瞳はどこか儚げで吸い込まれそうだ。
思わず男の子に見とれていると、男の子は徐にに人差し指を俺に向け、
「あ、工藤旭だ。」
「…………ふぇ?」
無意識に変な声が出てしまった俺は自分でも分かるくらい顔が熱くなるを感じた。
すると、男の子は急に笑いだし、まるで前から分かっていた様に言葉を発した。
「フフフッ!やっぱり工藤くんてクールキャラじゃないんだね。俺ってば天才!?」
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