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『ま…誰もいないか』
カバンをそこらへんの棚に投げる
そう、私は不良だ
ひかれたレールの上からはみ出した、
落ちこぼれ。
あたしがこうなったのは
ある事件を私が起こしてしまったからにすぎない。
─1年前
『ねぇ、清羅、向こうに新しくできたデパートあるからそこいこっ!』
私は、清羅(せいら)と放課後遊んでいた。
この時はまだ、真面目だった
清羅
『いいよ!いこいこ♪』
ただ…
清羅には問題が…
ピリリリリッ
清羅の携帯が鳴る
『でないの?』
困惑している様子
清羅
『いいの!気にしないで!』
携帯の電源を切り、
清羅はポケットにしまった
翌日、学校へ行くと
ガラガラッ
『なに?』
異常な盛り上がりをみせるクラスメイトの中を、かきわけると…
『清羅!?』
びしょ濡れの清羅がいた
そう、清羅は意味不明な理由で入学してからずっといじめられている
『大丈夫!?』
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