神にjob changeすることになりまして

時に現実を受け入れなければならない

《貴女には既に全の知識があります。なんとなく解っていたのはその知識が無意識ですが貴女に作用しているからです。知りたいものを頭に思い浮かべれば知識が頭に流れてきますので試してみてください》

幼女は言われた通りに思い浮かべてみれば

――此処はユーフェミアの神域世界樹の森の際奥世界樹の泉。
目の前にいる紙鳥の宿り主は結びを司っている神で自分の前任。
自分は見習い兼修行中の結びを司っている神。
これから３００年力の使い方を覚えるため修行を積まねばならない――

途端に知識が流れ始め戸惑ったのように顔をしかめた。

《この３００年の準備期間は貴女の神としての力を体に馴染ませるためのもの。その間の仕事は私が行います。３００年後、コピーではなくオリジナルの力をお渡しします》

幼女はそれに頷く。
それは既に知識として知っていたので、自分の今持つ力がコピーであることは理解していた。

何故コピーなのかというと、オリジナルの力を初めから渡してしまうと力に耐えきれず暴走してしまう恐れがあることと、修行中の間の仕事を神が処理することができなくなるからだ。
修行した後ならば力をコントロールすることができるので、力の大きさと強さに多少違いがあるものの力が暴走することはない。