第一話 寮に着いた男

4/11
前へ
/55ページ
次へ
ただ、彼女の場合は単にかなりついてないのがその不幸体質とやらに見えるらしいが そういや、最初にこの娘達と会う際にいきなり雪が降ってたな。 まぁ、よくある事だから気にしないがそこへ向かう最中に何度か転けそうになったり 使用する地下鉄がいきなり止まったりとあったが よく見りゃ占いで最下位だったという理由で解釈する。 そして、もう一人個性派な娘が堀裕子とかいうようやくスプーンが曲がったとか騒ぐ奴がもう16歳になったばかりと3月の早生まれらしいんで 心優しい自分としちゃそいつが数日がけでスプーンを曲げた瞬間 都内の大学入試用の問題集を買ってやったら見事に困った顔をしてくれたが 余計なお世話だったかもしれん。 そして、一番厄介だったのがいちいち女の胸を揉みたがる棟方愛海という娘なんだが これがまた同業者の娘達で済むのなら目を瞑り放っておく。 何せ、俺はそこまで世話をするマネージャーさんやプロデューサー的な仕事じゃないからな。 ただ、外部の若い娘に手出しするとなりゃ話は別なんでたまに両手を揉み揉みしようとしてる動きを確認する際は要注意と考える。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加