とある男が見た ＣＧプロダクション

第二話 新たな環境

「…………いゃ、必要無いだろう。その内、誰か取りに来るだろうよ。それに、こいつを手に入れるにゃわざわざこの室内へ潜ってこっちに気付かれんよう何事もなかったかのよう探らなきゃならねぇだろうが…………生憎、ここの寮内は変な奴が潜っても分かりやすいよう至るところに配置されてるし、この休憩室付近にも何台か監視カメラが置いてあるからな。潜るにしてもこっちが取られたとこの日時に映ってる映像を確認しときゃ少なくとも容疑者扱いされるリスクを負うのを前提に動かなきゃならねぇだろうからそういう潜りに慣れてねぇ素人さんにゃ無理な話だろうよ」

「まぁ、何か知らないけど白石ちゃんが自信あるのなら大丈夫なんだにゃ。さて、みく達は勿論、白石ちゃんも幸子ちゃんや黒川さんのお世話で忙しいだからもう部屋に戻るけど…………もし何かあったらみく達を頼るにゃ。それに、白石ちゃんならＰちゃんに関する情報が貰えそうだし、みくなら出来る限り何時でも協力してあげるにゃ」