第二話 新たな環境

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「そうですね。ちひろさんからも白石さんは好きに利用しても良いってみんな許可を貰ってますし…………意外とここって他の人が来ませんからPさんに関するスケジュール情報をいち早く得る機会は一つでも多くあったに超した事無いですし…………」 二人してこっちが握る情報を目当てにこっちと交換条約で協力するような事を持ち込んで来たが ここで乗り込んだ素振りを見せつつも二人が部屋へ入ったのを見送った後 今日もまた浅い眠りにつく。 「…………まぁ、今日も一日が終えるか。さて、明日はここの警備を任されてる責任担当の保科さんにゃ話はついてるだろうし…………久々にお嬢の側役か。ったく、あのお嬢の側にいるなんざ四~五年くらいは経つか……………あの頃を振り返りゃ正直、苦いだけなんだがな」 ただ一人呟きつつも俺は天井裏に潜んでいるであろうとある忍びに聞こえるよう語っていたせいか 何かしら奇妙な気もするが ここで何かしら適当な話でも流しときゃどんな流れになるか解らんとはいえ 確かな事が何かしら目に浮かぶ。 「…………さて、今日は久々に眠れる」
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