序章 任務を与えられし男

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「白石さん!プラモなんか作ってないで早く美味しい物でも用意して下さい!!年末ライヴで疲れきった可愛いボクへの御褒美くらい用意するのが貴方の仕事でしょう!!」 「ハイハイ。駄々をこねるな輿水。ったく、ちょっと待ってろ。そういや、ウチの社から何かしら色々と物が届いてたな。一応、昨年の内に軽く菓子を送って正解だったかも……………って、楓さん!何勝手に蟹なんて食べてんですか!!」 「ふふ、蟹だけに勝手に頂いてます。幸子ちゃんも一つどう?」 「あっ、楓さんありがとうございます。それにしても、年が明けても白石さんは罪な方ですね。こんな美味しい蟹をこの寮で独り占めしようなんて…………この際ですからもう少し何人か呼びましょう。どうせ年末の仕事で実家に帰れない地方組が寮内にいるでしょうし…………」 「………ふっ、なかなかいい案じゃないか。そういう事で今年もよろしく頼むよ。それにしても、他にも生の刺身がよく届いてるとは…………ここで早苗さんや川島さんを呼べば確実に全部無くなるだろうね」
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