7人が本棚に入れています
本棚に追加
正直、別に良いですと言いたかったが
何時もよりどことなく寂しげに見えたその面が何処となく見覚えあるあの方に見えた気もしたが
まぁ、この時ばかりは深く考えるのも面倒だったせいか
気付けば、こいつの御守りを任されたかの如く現場へ直行となり
ただただ、目の前でカメラに映るそいつの姿を眺めていた。
「…………まぁ、たまに見守るくらいは案外、悪かねぇかもな」
「いゃ、何格好つけて見守るだけで良いかなんて思ってるんですか!?貴方も乗るんですよ!!」
「ハハ、流石に人様の仕事を邪魔すんのが仕事じゃねぇんでな。あっ、すみません。自分は先に現場に戻りますんで…………」
「了解しました。まぁ、さっちゃんをここまで無事に連れてきただけお疲れ様です。後の方は時間まで担当の方に話を済ませてますので詳しい話はそちらでお願いします」
「はい。了解しました。では、自分は仕事に戻り…………」
彼女の現場先であるヘリの前まで送る仕事を無事に済ませる予定だったんだが
何故か裾を強く握られたままヘリに直行された俺はこの後
何故かパラシュートまでつけられた上
最初のコメントを投稿しよう!