序章 任務を与えられし男

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高垣楓が呑み仲間でもあり同業者でもある川島瑞樹や片桐早苗などといった呑み仲間をメールで呼び出してる姿などが見受けられ 幸子が昨年の事を武勇伝のように語り出すとこを隣で聞きながらも男はただ溜め息を漏らしていた。 ――――そして、時は遡り 2020年 4月 東京オリンピック万歳だの景気がうなぎ登りだのと騒がれる中 とある仕事の依頼を済ませ上司に電話で報告し終えた時だった。 尊皇會(ソンノウカイ)なるところの北海道支部に所属してから五年以上も務め 一応、裏で貢がれた金で人様の命を襲撃して奪う仕事からちょっとしたとこへ潜っては依頼先の情報収集などに明け暮れる中 上より尊皇會北海道支部の本拠地である伊達市という町に呼ばれ そこでも大名屋敷をも匂わすような屋敷へ向かいつつも 黒いスーツを着こなしながらも敷地内でも奥の方にある大部屋まで向かいそこに座る男と似た黒スーツを着こなす四十前半だというにも関わらず堅物そうな雰囲気を漂わせてるせいか 何処と無く実年齢より十歳は老けて見える男の前に座りつつ
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