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「ただいま戻りました、坊ちゃん」
私は、坊ちゃんの所まで歩いていき 頭を下げる
「ん、ああ 気が付かなかった、まあ幾ばくか休めた
パティ、ご苦労」
「yes 恐縮です」
坊ちゃんのねぎらいの言葉に満足感を味わっていると、教材を持ってきたということを忘れていたので、配置してある机へと教材を乗せた
「ま、天才である僕に必要かはわからないがな」
置かれた教材に目を送った後に、自信たっぷりに言い放った後
腰掛けていたシングルベッドへと寝ころんだ
「yes その通りでございます」
完全に坊ちゃんに同意した私は、少し口角を上げながらその思いを告げる
「それにしても、暇だ 何か話題はないか」
「では、一つ どうやら初等部から高等部へと飛び級なさる方が居るそうです」
「何?それは面白い この僕でさえしなかったことをした奴が居るか」
「yes 確か…アルベルティという家の御兄妹とのことです」
「そうか、確かに実力があり 貴族ならば押しとおせるかもしれんな
しかし、それならば何故僕がそれをしなかったかわかるか?」
「yes 天才だからこそ基礎を大事になさっていたからです」
「その通り、僕はそこらの天才と呼ばれる雑魚共とは違う
しばらくは良いだろうが 必ずツケが回ってくる
その兄妹とやらがそうなった時は盛大に祝って差し上げよう」
「yes 素晴らしいお考えです、その時は私もお祝いします」
「パティ…僕の言ってる意味を理解してたか? まあいい
そろそろ良い時間帯だな 風呂に入って眠るとしよう」
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