Scene1

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 「桐谷君。私、貴方の事、好きなんだ」  放課後、帰り際。  玄関で靴を履き替えている最中。呼び止められて、まさかと思ってついて来てみれば、案の定。……だった。  相手の子は初めて見る。かわいい。  肩までの黒髪ストレート。前髪は真っ直ぐ。  色白で、落ち着いた大人っぽさ。完璧だろ?  極めつけは、目。  吸い込まれそうな程に……熱っぽい。  やべ、別の事考えよ。  「あー、うん」  頭の中、空っぽにして、OKの返事を出そうとした時。  「――だから、私を抱いて欲しいの」  耳を疑った。 ――これ、何てエロゲ??   
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