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ゴミ捨て場の中で考える。      何がいけなかったのか。       私が何をしたのか。        ねぇ、神様。教えて下さい。        私、あなたに何かしましたか? すぐそばに私と同じ様に捨てられていたぬいぐるみを抱きながら何回も何回も考え、心の中で問いかける。   答えが返ってこないことは解っている。    だけど、問わずにはいられない。      私が何をしたのか。   皆の言うことをちゃんと聞いていたのに。   皆の言うことをちゃんとやっていたのに。 先程より強い力でぬいぐるみを抱きしめて、何度も何度も問いかける。 そしてふと思う。  どれくらいこうしていたのだろう。     ──わからない    そういえば今は何時だろうか。     ──わからない  ここは何処だ?     ──わからない  私はどうして生まれてきた?        ───わからない   わからない  ワからナい  ワカラナイ      何もワカラナイ   あれは何だ これは何だ それは何だ 解らないことだらけで頭が可笑しくなりそうだ。 そんな時      「どうしたの?大丈夫?」 一人の男の人が私に手を差し伸べてくれた。 この人は誰だとか何なんだとか。    そんな事もうどうでも良かった。 私は無意識にその人の手をとっていた。   嬉しかった。    優しくされたのが。    私に手を差し伸べてくてたのが。  うれしかった── そこで私はまた意識を失った。
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