暇だから転生、そして・・・

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「・・・・転生したい?」 久しぶり。また宜しくな? フロウ「あぁ。暇だからな」 「暇だから転生って・・・」 フロウ「良いじゃねぇか。もう俺の事を知ってるヤツはラフィ、お前以外居ないんだぜ。暇なんだよこっちは」 ん?柊?あぁ・・・天使は寿命があってな、柊は寿命で死んじまった。 ラフィ「はぁ・・・」 フロウ「何だよ、身体改造して母体に授けるだけの楽な仕事だろ」 ラフィ「フロウ・・・毎回毎回そうやって私をコキ使って・・・あ、ふふ。いいよ、やってあげる」 フロウ「?」 ラフィ「種族は人間でいいの?」 フロウ「あぁ」 ラフィ「取り敢えず身体を赤ちゃんにして、力と記憶は5歳で目覚めさせるよ?」 フロウ「あぁ」 ラフィ「口調とかが急に変わるのは変だしバレるかもしれないから、私が何とかするよ」ニヤッ 思えばこの時、コイツはあの最低最悪な計画を思いついていたんだ。 この時に気付いていれば・・・ フロウ「おぉ、よく考えてんな。そんな事気にもしてなかった」 ラフィ「それじゃ、まったねー!」 この世界の名前は地球。国の名前は日本-- オギャァァァァ!オギャァァァァ! そこで、赤ちゃんが産まれた。 「み、美月!(みつき)産まれたのか!?」 美月「うん、クリス・・・元気で可愛い、女の子が」 クリス「・・・名前は、皐月(さつき)・・・皐月にしよう!」 美月「皐月・・・良い名前。」 5年後--- 皐月の中で、フロウが目覚めた。 皐月「・・・えっ」 第一声は戸惑いの言葉。そしてラフィとの会話を思い出す。 「種族は人間でいいの?」「取り敢えず身体を赤ちゃんにして、力と記憶は5歳で目覚めさせるよ?」 性別の話をしていない。 皐月「な、なんだってー・・・」 更に思い出す。 「フロウ・・・毎回毎回そうやって私をコキ使って・・・あ、ふふ。いいよ、やってあげる」・・・あ、ふふ? 何あの不審な笑み!?何で気付かなかったの!? 皐月「えっ・・・」 自分の思考に戸惑いの言葉を発する。 な、何?これじゃ完全に女の子の口調・・・へっ!? 更に、思い出す・・・ 「口調とかが急に変わるのは変だしバレるかもしれないから、私が何とかするよ」ニヤッ え、え?にやっ・・・て・・・ 皐月「嵌められ・・・た・・・?ふえぇ・・・」 ついには泣いてしまった。
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