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俺は・・・俺達は、無の世界にいる。
リビス「・・・どうして、君が此処に?」
愚問だな。
フロウ「死んだからだ」
リビス「?君は、僕に勝ったよね?」
フロウ「そうだな」
戦いの結果、俺は勝った。
リビスの能力を、俺の魔眼で操ることに成功したわけだ。
そして、リビスを殺し・・・俺自身も殺した。
リビス「・・・何で、死んだのさ」
フロウ「気まぐれだ」
リビス「僕は、フロウに死んでほしくなかった!!僕を殺して、生きてほしかった・・・!」
フロウ「・・・俺だってそのつもりだったさ。だが、柊。お前がリビスの中で生きていると知れば、話は別だ。」
リビス「僕は、柊、じゃ、ない!リビスだ!」
フロウ「そうかよ・・・だが、柊に負けかけている。お前は、消えかかっている。気づいているだろう?」
リビス「ッ!!」
フロウ「柊、速くリビスに勝ち、俺の元へ帰ってこい。」
ピクンッ
リビス「なっ!?嘘、嘘嘘嘘嘘!!こんな、僕が消える・・・?!止め、止めて・・・!僕は、まだ・・・!」
フロウ「全て、分かっている。お前が柊にしたという仕打ちは、嘘だろう?
あれは、過去に自分が受けた話だ。」
リビス「!止めて!聞きたくないッ!!」
フロウ「夢で、アイツが出てきた。ヴェルが。」
リビス「ヴェルが・・・?!」
フロウ「アイツは、お前に会ったら謝っておいてくれと、言っていた。護れなくて、済まない。と」
リビス「ヴェ、ル・・・」
フロウ「そして、こうも言っていた。俺はリビスを待つ。無の世界で、永遠に・・・とな。出てきたらどうだ!ヴェルシス!!」
リビス「え・・・?」
ヴェル「はは・・・久しぶり、リビス。フロウも、有り難う。ごめん。」
リビス「ふぇ・・・ヴェ、ル・・・?会いたか、った、会いたかったよ・・・ヴェルゥ・・・!!」
フロウ「俺を・・・ヴェルの生まれ変わりという存在を殺し続け、いつかヴェル本人が生まれるのを待った・・・
そして、ヴェルの生まれ変わり・・・つまり、前世やその前世の俺に。お前は封印された。」
リビス「・・・う、ん。」
フロウ「そして身体を捨て、封印から逃れる事に成功し・・・俺という存在を知った。」
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