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皐月「じょ、冗談・・・」
夕香が顔を近づけてくる。
夕香「キス・・・していい?」
ダ、ダメだこの子早く何とかしないと・・・!?
皐月「ごめん!」
《威圧》
皐月「はぁ・・・からかうのも程ほどにしとかないとね」
また一つ学んだ皐月であった。
あの後、学校についてから夕香を起こした。夕香は起きるや否や、滅茶苦茶謝ってきた。
私もからかった事を謝り、今は下校。
皐月「おかしいな・・・」
いつもなら人が居る道。今日は誰一人居な・・・ん?
皐月「完璧君とその友達君?」
その二人が居た。そしてその二人は私のほうへ走って来ている。
友達君の後ろを走る完璧君は焦りと恐怖、前を走る友達君は焦りと怒り、といった顔をしている。
皐月「ん?アレは・・・魔法陣?」
ヤバい。柊から聞いた事のある、ファンタジー小説の内容とソックリだ。
転生前なら面白そうだと巻き込まれに行くと思う。
けど、今は違う。お母さん、お父さん、楓・・・それに夕香や友達も居る。嫌だ。離れたくない。
皐月「逃げ・・・」シュンッ
全力の神速で逃げようとしたが、遅かった。
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