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流星があたしの耳元で囁くと、スッと伸びた綺麗な指先を、あたしの頬に近付けた。
「きゃあぁー!触らないでっ!!」
あたしは思わず椅子から立ち上がる。あたしの悲鳴が教室に響き渡り、クラスの生徒が振り向いた。
「こらこら、早く席に着け。早乙女大丈夫か?」
「…はい。何でもありません」
三人は自分の席に戻り、あたしも椅子に座った。
先生のお陰で、体に発疹は出ず、私はホッとする。
ホームルームが終わり、休憩時間になった。私は椅子から一歩も動けない。
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